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その名を呼ぶもの「平安絵巻編」について

おだまきの小説、「その名を呼ぶもの」シリーズより、平安絵巻編のカテゴリーです。こちらのシリーズは、藤原道長と安倍晴明、さらに安倍晴明の従者「ミヤマ」というオリジナルキャラクターを中心としたお話になっております。華やかな貴族社会を更なる繁栄へと導いた二人の男。藤原道長と安倍晴明華やかな表舞台に生きる男達の私生活を知るのは、ほんのひと握りだった。平安時代に実在した二人が大親友だったら楽しそうだなぁって...

平安絵巻編「我に名を付けられし主」其の二(1)

こちらの小説は、pixivおよびFC2小説にて公開させていただいております、「我に名を付けられし主」の続きになります。pixiv版はこちらFC2小説版はこちら時の御方がご用意下さった牛車に、私まで乗せて頂くこととなってしまった。「清明様、私は牛車に乗せていただくわけには参りませぬと、なぜ道長様に仰って下さらなかったのでございますか。」「ん・・・まぁいいではないか。」これ以上は聞かぬ方がよいかもしれぬ。そういう問題...

平安絵巻編「我に名を付けられし主」其の二(2)

こちらの小説は平安絵巻編「我に名を付けられし主」其の二(1)の続きになっております。揺れる牛車の中で、主の御召し物の乱れを直すのは、意外にも容易ではなかった。どうして時の御方はいつもそうなのだ!「相変わらず、道長の用意する牛車は丈夫にできていると思わぬか?」「丈夫にできているというのは、褒めておられるのですか?」「道長にそっくりだと言いたいのだよ。」なるほど。であれば褒めてはおられない。「道長様に...

平安絵巻編「我に名を付けられし主」其の二(3)

こちらの小説はその名を呼ぶもの 平安絵巻編「我に名を付けられし主」其の二(2)の続きになっております。「道長様、倫子様、本日は私までお誘い下さいまして、誠にありがとうございます。」改めて、今宵のお招きについてお礼申し上げた。この場所の香り、よく存じ上げている。時の御方と藤華姫の別邸のひとつだ。藤華姫が牛車から降りて早々に、扇で顔を隠すことなくお姿をお見せになったことからも、時の御方の所有する場所ま...

平安絵巻編「我に名を付けられし主」其の二(4)

こちらの小説はその名を呼ぶもの 平安絵巻編「我に名を付けられし主」其の二(3)の続きになっております。十六夜(いざよい)の中、時の御方と歩く庭。はたから見れば、何故時の御方が主ではなく、使用人である私と庭を歩いているのか不思議でならないと思う。主が言葉の『裏』に隠したように、やはり結界は弱まってはいない。綻びすらも感じ取れないほど、主の結界はとても美しい。そうはいっても、主より時の御方を護衛すると...